5月のこと。父と母が、お店に来店しました。
ふと父の笑顔をみると、その時何故か「お父さん、お店来るの最後になるだろうなぁ」と心に思いました。
悪い感はあたり父は、6月から闘病生活に入りました。
毎日40度をこす熱。入退院を繰り返し、先週12月6日に亡くなりました。
未だ信じられません。
ふと悲しみが心を締めつけます。
パン屋りょうを開店したのも父のおかげです。
心身ボロボロになり、パンを生業にすることを諦め、人生に希望すらなく、延岡に逃げるように帰った僕を父母が支えてくれました。
そんな中、父が「美郷町は、自然豊かでいいぞ。あんなところで、パン屋できたらいいね」と言ってました。
父のそんな願いが通じたのか、北郷出身の妻と結婚し、今の場所で開業できました。
父は、開店前から色々と協力してくれました。
事業計画書、看板、掃除に内装、父の書いた絵。
開店3年目までは、妻の大病も重なり店では、レジ打ちにパンの袋詰め、宣伝。洗い物、カスタード作り。
イベント参加では、代理として打ち合わせに、販売コーナー作りに販売まで。
午前3時に出勤して手伝ってくれることも多々ありました。
父は、パン屋りょうに来店してくださるお客様が大好きでした。息子のお店に、来店くださるのがとても嬉しかったようです。
父は闘病中、身をもって家族に教えてくれました。
『大切な人を思い、精一杯生きる』ということを。
父自身、毎日毎日苦しいのに、僕に会うたびに
『遼太郎。無理するなよ』と。
お父さんありがとう。
こんなに早く亡くなるとは思わなかったよ。
やっと親孝行出来はじめたのに。
寂しいよ。
皆様、生前は父に温かく接していただきありがとうございました。
2025年1月2日、必ずパン屋りょう復活します。
父の残してくれた看板・絵と、心を込めたパンと二人でお待ちしております。